電波時計を選ぶ際はここにご注意!
〈2020.10.9〉
時計は記念品として、定番ともいえる人気のアイテムです。
複数持っていても使い道に困らず、お値段のラインナップも豊富。配ったり持ち帰ったりするにも最適なサイズの物が多いからです。
中でも電波時計は、時刻合わせ不要、表示される時刻も正確、ということで特に人気があります。
しかし電波時計を記念品として贈るにあたっては、実はいくつかの注意すべきポイントがあることをご存知でしょうか?
これらのポイントを見落としてしまうと、場合によっては時計が壊れたり、時刻が全く合わなくなる可能性もあるんですよ。
次にご紹介するのは、弊社で実際に起こった電波時計に関するアクシデント事例です。
驚きのクレーム! 「時計が全部壊れてるんですけど!?」
2008年、電波時計を記念品としてご注文いただいたとある企業様から、驚くべきご連絡がありました。
弊社が納品させて頂いた電波時計を、いくつか確認のために作動させてみたところ、全ての時計の時刻が狂っている、というのです。
大量に納品させていただく商品の中には、確かに稀に不良品が混ざっているということは有り得ます(もちろん、その際はきちんと返品交換の対応をさせて頂いております)。
ただ、納品した時計の全てが不良品というのは、普通に考えればありえないことです。しかもその商品は、世界的にも有名な時計メーカーのものでした。
一体何が起こっているのか?
詳細を確認すべく、弊社スタッフは現地に向かいました。
不具合の原因は…
お客さまの元に駆けつけたスタッフは、すぐに全商品の検品を行いました。すると、やはりお客さまが仰る通り、納品した電波時計全てが、正確な時刻を受信できません。一旦お客さまのところから商品を引き上げさせて頂き、メーカーで原因を究明することとなりました。
しかしメーカーで検査を行ったところ、何故かそこでは全ての時計がきちんと正しい時刻を受信できたのです。お客さまにもそれをご確認いただき、再納品が完了。
後からわかったことですが、そのお客さまの会社の近くには、高圧電線が通っていました。
実は電波時計には、電波を受信しにくい環境がいくつか存在します。それは次のような環境です。
- 鉄筋・鉄骨の建物内
- パソコンなどの電子機器の傍
- 地形や天候の影響で電波が受信しにくい場所
- 高圧電線の傍
- 金属製の家具スチール製の机などの上や傍
おそらくそのお客さまのケースでも、たまたま電波を受信しにくい環境下で検品を行ってしまったために、謎の「納品した時計の全てが壊れているかも?!」という現象が起こってしまったのでしょう。
今なら手元のスマートフォンで「電波時計 時刻が合わない」といったワードで検索すれば、その原因を即座に調べることができますが、当時はまだまだそんな時代ではありませんでした。
なにせ、スマートフォンが一般に普及し始めた2010年よりも前の出来事ですから…(^^;) また、スタッフの商品知識も不足していました。もしお客さまからご連絡をいただいた時点で、
「違う環境で、受信のテストをしてみてください」
と一言ご案内できれば、数日がかりで再検品や再納品を行うことなく、問題が簡単に解決できていたかもしれません。スタッフもさまざまな経験を通して、日々勉強です。
ただ、結果としてアクシデントに真摯に向き合ったことで、お客さまからはより深くご信頼いただくことができ、こちらの案件では、追加で電波時計をご注文いただくに至ったのでした。
おわりに
良かれと思って選定した記念品が、シチュエーションによっては、トラブルの元になってしまった、ということは稀にあります。
例えば、ネオジウムなどの強い磁力を持つマグネット型のノベルティは、キャッシュカードなどの磁気カードに近づけると、カードが使えなくなったりすることがあります。
また、日本では記念品として人気のアイテムでも、海外では贈ると失礼に当たってしまうものなどもあります。
同じ記念品を贈るのであれば、トラブルなく喜んでいただけるアイテム選びや、贈り方をしたいものですね。
こうした情報が、皆さまの記念品選定の一助となれば幸いです。今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。